スキャンパン 10年保証を使ってみた
10年保証の付いた高級フライパン【スキャンパン SCANPAN】
焦げつかない!料理が美味しく仕上がる!と話題のスキャンパン。
実際に26センチと20センチの2つを1年間使用し、10年保証を使い日本代理店へ使用品を送ってみた経緯をレポートします。
我が家では長年、ニトリやイオンで販売されている1000〜2000円くらいのフライパンを使っていました。
最初は油を引かなくても料理がスルッと剥がれてくれるのですが、3ヶ月もすると、焦げつきが目立ち始め、食材がくっつくようになってしまうので頻繁に買い換えていました。
南部鉄の高級なものを買ってみようと思いましたが、持ち手が金属製のものは布巾がないと熱くて持てないし、不便そう。
そこで見つけたのがスキャンパンです。
こちらのinzakさんの記事で、こだわりの製造過程、日本代理店さんの熱意が語られています。
楽天のスキャンパン公式ショップでhttps://www.rakuten.co.jp/scanpan/
classic 26センチと20センチの蓋付きを購入しました。
楽天ポイントもたまりますし、10年保証にも惹かれました。
【TRY ME!】スキャンパン Classicシリーズ ソテーパン 26cm(蓋付)
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スキャンパン Classicシリーズ ソテーパン 20cm(蓋付)
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正直、高いな...と思いましたが、商品名に【TRY ME】と付いているものは他のスキャンパンより割安です。
使ってみて良かった点
料理が美味しく仕上がる
熱が均一に回るので、ホットケーキはお店のようにキレイな焼き色が付きます。
中華炒めでも、ニンジンやキャベツなどの固い食材に早く火が通るため、ベチャっとした仕上がりになりません。
食材がくっくかない!
目玉焼きにフライ返しが要らないくらいスルっと取れます。
餃子も並べた形のまま、難なくお皿に載せられました。
使ってみてちょっと不満だった点
重いです。特に26センチのほうは麻婆豆腐などをがっつり作ると女性は片手では持ち上げるのが困難かも...すぐに慣れて気にならなくなってきましたが、非力な女性、年配の方にはキツいかもしれません。
使い方、お手入れが特殊
これは後述しますが、今までのフライパンとは別物として扱う必要があります。
購入時に10年保証書と共にこのような説明書が付いてきました。
説明書にあるように、
!空焚きしない
!金属たわしは使わずに洗剤を付けたスポンジで洗う
!たまに重曹で煮る
を自分なりに実践して3ヶ月後。
「あれ?なんか、くっつくようになってきた...」
特に、タレのついた肉を焼いた後。
以前は洗えばスルッと落ちたのに、かなりゴシゴシしてやっと取れる感じに。
最初はスルっと具合に感動した目玉焼きも白身がくっついてしまいます。
フライパンの表面の立ち上がりの部分が黒ずみ、洗っても取れなくなっていました。
代理店さんに電話で相談したところ、重曹煮を指示され、何度か繰り返しましたが治らず。だましだまししばらく使っていましたが、
思い切って10年保証に出してみることにしました。
日本総代理店のエス・アンド・ケー株式会社さんへ電話連絡後、段ボールで包装し、保証書を付けて宅急便で送ります。(行きの送料はこちら負担です)
約一週間後。
新品には交換されませんでしたが、洗浄されて戻ってきました。(送料は代理店さん負担で送ってくれました)
交換してくれないのか...と一瞬がっかりしましたが、添付された診断書を読んで納得しました。
実際の診断書はこちら↓
私は説明書にある使い方やお手入れの仕方をきちんと守れていなかったのです。
洗浄されて戻って来たスキャンパンを、お手入れを改善して使用してみたところ、
以前のように目玉焼きもスルっと取れ、新品のようにとまではいかないものの、快適に使えるようになりました。
現在の我が家のスキャンパンの表面です↓↓
私は料理のプロでもないですし、むしろ不得意なほうですが、普通のフライパンや中華鍋を長年使っていて慣れがある方ほど間違ったお手入れをしがちな商品だと思います。
守れていなかった項目は以下の通りです。
・火力最大で調理していた
特に炒めものは食材に火が移るくらいの勢いで作らないと美味しくできない!と思っていました。テレビで中華料理屋の厨房が出てくると、火事?!と思うような盛大な火力で調理してますよね。あのイメージが強かったのです。
スキャンパンでは「火力は底の銀色部分をはみ出ない範囲が強火」となります。
熱効率の良い構造で熱源からしっかり熱を吸収するため、その火力でも充分熱が回るのです。
火力が強すぎると、食材の焦げ付きはもちろん、汚れの焼き付きが起きてお手入れが難しくなります。
・洗浄が充分でなかった
今まで使ってきたフッ素加工フライパンのイメージが強く、「ゴシゴシ洗ったらフッ素加工が取れちゃう」と思い、洗剤をつけたスポンジで、見た目で汚れが落ちるまで洗うだけにしていました。
そのため、微細な汚れが残ってしまい、強火によって焼け付き蓄積して、重曹煮でも取れないレベルになってしまったのです。
あと、またまた中華のイメージですが、「フライパンは常に油分で表面を保護するべき」と思っていましたので、油分が若干残りヌルっとしている段階までしか洗っていませんでした。
洗剤のCMのように「油残りナシ!キュッキュッ!」の段階までナイロンスポンジに中性洗剤をつけてよーく洗うのが正式なお手入れだそうです。
とは言えフッ素加工のため金属たわしの使用は厳禁です。
・重曹煮はマメに
つい面倒くさくて省略してしまっていたのですが、反省して週に2回は実践するようにしています。
タレ肉を焼いた後や、汚れが残りそうな料理の後は、水を入れたフライパンに重曹をひとつかみ入れて10分タイマーをかけてグツグツ煮ます。冷めたら洗剤とスポンジでゴシゴシ。
詳しくは公式サイトのお手入れ方法をご覧ください。
今までのフライパンの常識を捨てる必要があります。大げさですが、
「スキャンパンはフライパンにしてフライパンにあらず」
と思っておくべきかもしれません。
ちょっとお手入れに手間はかかりますが、美味しいお料理が素早くできる魅力のほうが勝ると感じています。スキャンパン、オススメです!
追記:
購入から2年が経過しました。洗浄方法を守っているせいか、スキャンパンは現役で毎日活躍しています。今まで購入していたフッ素加工のフライパンだと、1年もすると表面が剥げ落ちたり取っ手がゆるんできたりしていましたが、スキャンパンは作りも丈夫なようです。